音楽科教育学研究室


音楽科教育学研究室では、音楽教育に関する、理念・内容・教材・方法などについての科目を広く担当しています。教員免許取得に必要な科目も多く含まれており、1・2年次には、音楽科教育法などの基礎的科目を、3年次には教育実習の事前・事後指導や、音楽教育のさらに専門的な授業を開設してします。関連科目として、和楽器・邦楽歌唱法・民族音楽・ポピュラー音楽などの授業も受講できます。卒業研究として音楽科教育学を選択した学生は、3年次以降に大学院生も含めた縦割りのゼミに所属し、各自が選択したテーマを探求しながら論文作成に取り組んできます。また、音楽教育に関連する研究会や学会、国際セミナーや講座なども随時開催しています。


非常勤講師:田中正雄、酒井美恵子、津田正之、瀧川淳、越川徹郎、生田美子(音楽科教育法)、塩原麻里(リトミック)、竹内貞一(音楽療法)、山口明子(箏・三味線)、川村葵山(尺八)、越後眞美(雅楽)、山田寛(篠笛)、江島ちあき(民謡)、飯田茂樹(ガムラン)、渡辺亮(サンバ)、小松勉(ポピュラー音楽)、武内貴久子、田城章子、安藤江里、當山通子、生田美子、阿部優子、小林恭子、小田切舞美、松岡麻子、岡村彬子、鈴木晶子、曽部遼平(音楽科研究)

声楽研究室


声楽研究室では、個人レッスン、合唱、ソルフェージュを担当しています。教育系大学では珍しい複数の専任教員と、非常勤講師により、1年次から個人レッスン受講が可能です。3年次に声楽を専門として選択した学生は、さらに専門的に声楽を学ぶことができます。指導の質の高さは、他の音楽大学に比べても遜色のないものと自負しています。合唱も音楽科の定員が他の教育大学に比べ多いことから、専門性の高い、大合唱が可能です。年に一度、作曲研究室・音楽科教育学研究室と共同で開催される、木下牧子氏、松下耕氏、信長貴富氏等、合唱作曲家として著名な邦人作曲家を招き行われる合唱講習会は、大変有意義なものとなっています。


非常勤講師:鎌田直純、横山和彦、森朱美、橘今日子、小泉詠子(声楽)、國土潤一(ソルフェージュ)、陣内俊生(合唱)

ピアノ研究室


ピアノ研究室では、ピアノ演奏実技の科目を担当しています。
1・2年次は小中学校、高等学校の免許取得のために、ピアノ演奏を通して音楽全般について学びを深めます。卒業研究としてピアノを選択した学生は、3年次からより高度なピアノ演奏について学びます。
授業では、課題としてバロックから、近現代のレパートリーまで幅広い楽曲を扱い、学生一人ひとりの経験、進度によってそれぞれに寄り添った指導を行っており、学校現場での授業運営に必要な伴奏法、室内楽、協奏曲についても随時学ぶ機会を設けています。
各担当教員ごとのクラスによるホールでの研究発表会も活発に行われており、生きた演奏を学ぶ機会となっています。


非常勤講師:椎野伸一、石橋美由紀、佐々木明美、安田里沙、山田剛史(ピアノ)

管弦打研究室


管弦打研究室では、①各楽器の実技レッスン、②合奏(オーケストラおよび吹奏楽)、③指揮法の授業を担当しています。
① 管弦打楽器の実技レッスンでは、2名の専任教員と6名の非常勤講師の指導により下記の楽器を学ぶことができます。1-2年次の授業では、初心者から入試で管弦打楽器を選択した学生までそれぞれの進度に応じた形でグループおよび個人レッスンを行います。3年次に管弦打楽器を専門として選択した学生は、ソロやアンサンブルなども含めより専門的に学ぶこととなります。
② 合奏(オーケストラ、吹奏楽):オーケストラと吹奏楽は、隔年でどちらかを開講しています。授業のまとめとして、学期末に芸術館・学芸の森ホールにて演奏会を行っています。
③ 指揮法:指揮法はクラス授業で2年次に行います。まず基礎的な技術を学び、次に実際に一人ずつ指揮台に立ち、合唱やアンサンブルなどを指揮する形で進めています。


専任教員:清水和高(フルート)
特任教員:山本訓久(指揮、トロンボーン・ユーフォニアム・テューバ)
非常勤講師:田中正敏(クラリネット)、班目加奈(ホルン・トランペット)、松実健太、中村千鶴(ヴァイオリン・ヴィオラ)、西澤央子(チェロ・コントラバス)、山口多嘉子(打楽器・鍵盤打楽器)

音楽学研究室


音楽学は、古今東西のあらゆる音楽を研究対象にしています。音楽学研究室では各学生の興味関心を重視し、音楽について深く考える場を提供することに努めています。音楽学研究室が担当している授業には、「音楽学概論」「音楽学基礎研究」「音楽学研究」等があります。「音楽学概論」は必修で、1年次の春学期に西洋音楽史、秋学期に日本音楽史、3年次の秋学期に諸民族の音楽を学びます。「音楽学基礎研究」「音楽学研究」は、個別の課題を探究したり、研究方法などを学ぶ授業です。B類の入試で音楽学を選択した学生、 A類で3年次に卒業研究として音楽学を選択した学生に向けた専門性の高い授業ですが、音楽学を深く学びたい人は誰でも受講することができます。音楽学の卒業研究は卒業論文の執筆で、各自で設定したテーマを4年次に1年かけて探究します。


非常勤講師:島添貴美子(民族音楽学)

作曲研究室


作曲研究室では作曲に関する理論の研究と、作曲の実践指導を行っています。
1年次には必修科目として作曲法を開設しており、春学期は和声学の基礎、秋学期は合唱編曲、器楽編曲などの編曲法の基礎を学びます。2年次以降は選択科目で作曲に関する講義(楽式論、音楽史に沿って代表的な作曲家の楽曲分析を行う)と、自由作曲、編曲、和声学、対位法、楽曲分析など、個別の希望に応じた作曲レッスンを行い、更に作曲の知識を深めていきます。卒業研究に作曲を選択した学生は、卒業作品を制作して卒業演奏会で発表して頂くことになり、その指導を個別に行っていきます。

演劇学研究室


演劇学研究室では、これが東京学芸大学にあるということもあって、社会における演劇の役割、教育と演劇の関係、などについて考え、学んでいます。子どもや地域の人々、または学校教育と演劇の関係について考えることはもちろんですが、他の学科の先生方とも連携して、演劇作品それ自体に対する解釈や批評についても学ぶことができます。
演劇に関する授業としては、1年次に必修の「演劇と社会」「演劇と教育」があり、これらを通して基本的な知識を身につけます。その後、それぞれの関心に応じて、批評や解釈について、ワークショップの可能性について、教育活動としての演劇について、などの学びを深めることができます。