三瓶山の大自然の中の生活

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三瓶山の大自然の中の生活

「こだま学園」は、
石州瓦と木の温かみのあるとてもかわいらしい作りの建物で、
建物内には大浴場に五右衛門風呂、いろりに、薪割りのある
風流ある生活がうかがえます。

そして周りには自然以外に本当に何もなくて(!)
山、山、山、近くにこれまた石州瓦のかわいらしい学校、
近所には牛、
山、山、山と
とってものどかな場所に佇んでいました。

センター長に山村留学のお話を伺った後、
子ども達の帰りを待っていると、
元気な声で「ただいまー」っと
小学生の子ども達が帰ってきました。
太鼓の練習がある日は、
地域の子ども達もこだま学園に集まるのでにぎやかです。

みんな学校から帰ってくると、
宿題をすることから始めます。
お兄ちゃん、お姉ちゃんが
後輩達の宿題のわからないところを
丁寧に教えてあげる姿が目立ちました。
後輩は、頭を抱えながら
なんとか答えを導きだしたようです。

そして、宿題が終わると
今度は鬼ごっこが始まりました。
「鬼ごっこしよーよー」
との嬉しい誘いに、私もまぜてもらい、
大人げなく、本気で見つかりにくいところに隠れ、
最後の最後まで見つかりませんでした(どーん!)

そうやって小学生グループと
楽しく遊んでいると、
今度は少し大人びた声で
「帰りました」と言う声が。
玄関に迎えにいってみると、
今度は中学生達が帰ってきました。

中学生を出迎えにいったその足で
良いにおいに誘われて厨房に行くと、
大量のご飯を1人で作っているお母さんがいました。

「食べ盛りの子ども達ですからねぇ」

食事担当のお母さんは、
地域の食材を使うことと
栄養バランスの配慮、量を心がけ、
愛情のこもったご飯を作って
子ども達の空腹を満たします。

小さい食材は自分のお皿にいくように
子ども達のお皿と分けている優しさを感じました。

今日の夕飯は、
あさりのいためたものに、野菜、ご飯、みそ汁などです。
おいしくて
たくさん食べてしまいました。
「山村留学に来て太っちゃいました」
とこっそり告白してくれた子どもの気持ちがわかります。

ご飯を食べ終わると、みんな慣れた手つきで片付けをし、
掃除の時間に入ります。
そして、その後はみっちり
収穫祭での披露に向けた太鼓の練習です。

子ども達の練習を見てビックリ!
練習から本当にかっこ良くて、
みんなイキイキしていました。
何よりも、楽しんでいることがすごく伝わってきて、
全力で取り組む姿勢を見て、
考えさせられるものがありました。

その後も疲れなんて感じさせないぐらい、
みんな夜まで勉強をしっかり頑張り、
次の朝も、誰一人遅刻することなく、
みんな早起きをしていました。

「おはよーうございまーす」
朝はラジオ体操後に大声でする、
三瓶山に向かっての朝の挨拶から始まります。

犬のハルが、
みんながした挨拶の後、
一緒に鳴くのが何ともかわいらしい習慣です。

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この取材でほんの少しだけ山村留学を体験させてもらいましたが
自然の中で暮らす魅力を確かに感じました。
また、地域の人々が子ども達
みんなを共に育てているという環境が
とても魅力的だと感じました。

そして、子ども達も
自然の中で生きていくことを
能動的に楽しんで、
多くを学び、
そして相手を思いやる心というのを
共同生活で得ているのだなぁと
実際に子どもたちに会って感じました。

この三瓶で育った子ども達が、
大人になってからまた第2のふるさと島根に
戻ってきてくれると素敵だなぁと思います。



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