島根の風土がつくり出す紙、石州和紙

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島根の風土がつくり出す紙、石州和紙

浜田市の三隅町は石州和紙の産地です。
去年、福井県に紙漉の研修に行ってきましたが、
島根県の紙漉は、甘皮を少し残して漉く以外、
紙漉の工程は共通しています。

しかし、その紙が作られた風土や
その土地の水が違うだけで、
全く別の紙になってしまうということを知りました。

しかも、産地が一緒であれば全て同じかといったらそうではなく、
やはり職人の作り方によっても
紙の持つニュアンスは変わってきます。

機械ではつくり出すことが出来ない微妙な差をつくり出し、
何年も積み重ねてきた技で強く、
しなやかな紙を作っていく。

これこそ手仕事がなせる技だということを感じました。

そして、伝統や文化を担ってらっしゃる方々にお会いして感じたことは、
衰退させず、現状を維持したままそれを
どうやって後世に残していくのかを考え実行していることです。

久保田さんも、石州和紙の未来を考え、
イベントがあれば、進んで石州和紙体験などを実施して広くアピールしたり、
伝承者として、石州和紙の漉き方を
継承者に伝えたりしています。

文化の伝承は
その地域の伝承にも繋がります。

長く続いたその地域の文化を
残していくためにも、
良いものを廃れさせない支援をしていきたいと感じました。

ちなみに、紙漉を少し体験させて頂きましたが
紙漉は1日にしてならず、、、!
きらいな平たい紙を作るには
修行が必要だと強く思いました。

また、あの紙すき機は
思った以上に重く、腰にくる作業で、
改めて1枚の紙を作る重みを実感しました。

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