石州瓦

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石州瓦

私は小さい頃から
瓦は赤いものだと思って過ごしてきました。

それほど石見地方の屋根は
朱色に染まっていて、
これがなかなか映えるんです。

島根県の江津市は
石州瓦の生産地です。

ここには多くの業者が集まって、
都野津層と呼ばれる島根の土から
石州瓦を作っています。

今回4社の業者さんのお話を伺うことが出来ましたが、
職人達がそれぞれの個性を発揮して
制作してらっしゃいました。

例えば、「株式会社丸惣」さんは、
大きな工場で生産ラインを確保し、
事業所をいくつも抱え、
多くの種類の瓦を制作することが可能です。

「株式会社木村窯業所」さんは、
グッドデザイン賞を3度も受賞した実績を持ち、
社長さんを中心に日々瓦の新しい形を研究なさっています。

「亀谷窯業有限会社」さんは、
文化庁の依頼を受け、
1350度という高温で焼成した石州本来待瓦「サビ瓦」の復活をさせて
熊谷家の屋根修理を行っていたり、
瓦で焼いて食べる「瓦そば」の瓦を制作したり、と
伝統を活かしつつ新たな取り組みをなさってています。

「有限会社第一資材」さんは、
屋根を飾る鬼瓦制作を専門に請け負っており、
家紋から様々な鬼瓦まで
全て手作りで制作なさっています。

瓦職人が、それぞれ
瓦への熱い想いを持って
私たちの家を守る瓦を作っていることがわかります。

どの地方も
同じような家だと地域の個性は見えません。
それぞれの地域の環境にあった
家、瓦があるからこそ
地域の魅力は深まっていくのではないかと感じました。

そうそう、忘れてはならない人がもう一人!
「石州瓦工業組合 専務理事」の佐々木さんは、
今回の取材のために、
各会社へ車で送迎をして頂き、
その途中、石州瓦で作られた建物へ
案内して下さったりと
本当に色々と尽力をして頂きました。

佐々木さんの素敵すぎる
お心遣いがあったからこそ
石州瓦の情報を集めることが出来ました。

石州瓦の陰には
瓦に一生を捧げてる
いぶし銀な職人さん達の
素敵な心意気があるんですね。






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