石見神楽、いいんです!

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石見神楽、いいんです!

島根県の秋のお祭りに欠かすことが出来ないもの
何かわかりますか?
私は、石見神楽だと思います。

小さい頃から、非常に身近な存在で、
よく石見神楽の舞を見たり、
学校の総合学習の時間に習ったりしていました。
そのとき、大蛇をしたかったのに採用されず、
お囃子をすることになったという苦い思い出を持っています。

石見神楽の面白さは、
まず豪華絢爛なあの衣装!
あれ、すごいです。

思わず観客も触ってしまうほど、
豪華な作りで、
様々な色の刺繍が余すことなく縫い込まれています。

また、お面も本当に色々な顔のものがあり、
変な顔(!)、もとい憎めない顔のお面から
神話に出てくる神々のお面、
カッパ、天狗といった妖怪のお面、
おじいさんや娘のお面まで、
本当に様々な顔のお面があります。

このお面は、
ご縁人でも取り上げている、
石州和紙で作られています。

そして、石見神楽は、
実に様々な演目レパートリーを持っています。
石見神楽の代名詞となっている「八岐の大蛇」は
大蛇の出てくるシーンが迫力があり、
煙幕を吹いたり、目を光らせたりと、
初めて見る人も楽しめるものです。

その他にも、「恵比寿」という
恵比寿様が釣り竿を持ち、鯛を釣るものや
(このときに、お菓子を配ってくれます)
「妖怪蜘蛛」では、
妖怪蜘蛛から普通の女の人へと
何度もお面で早変わりするシーンは圧巻です。

また、石見神楽は観客あっての石見神楽。

よく、演目中に小さい子どもを大蛇の人に渡して
一緒に写真撮影をする光景が見られます。
小さい子どもは大蛇が恐くて
大蛇が観客席にくると
大声を出して泣きながら逃げ出します。
そんな光景を、
かわいそうにと思いながらも
みんな微笑ましく見ています。

この光景を見ながら、
時代や人は変わっても
伝統と地域の人との関係性は
何年も何年も変わらずに
綿々と続いているのだということを感じました。

これからも、
石見神楽はいつの時代も変わらず
豪華絢爛で神話の世界を基調とした
私たちを楽しませてくれる石見神楽なのだと思います。

ときどき、空港で
石見神楽が舞われていたりするので、
秋に島根県へ訪れる際は
チェックしてみて下さい。

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